建設コンサルティングに関する研究レポート

建築着工統計2019に関する研究調査

2020.07.27

当社では、定期的に建築着工統計のデータを分析し、用途別建物規模や工事単価、あるいは全国平均と東京都の比較等を行っています。
今回は、2019年の建築着工統計のデータをもとに、その概要を整理してみました。詳細については添付ファイルをご覧ください。

【全国の着工統計】
 ①2019年における全国の建築物着工数は約60万棟となっている
②このうち約85.6%(約51.3万棟)は住宅用途(木造戸建住宅を含む)である
 ③住宅のうち耐火構造等(SRC+RC+S)の建物は約7.2万棟で、マンションやアパート等の共同住宅が該当すると考えられる
 ④全国の着工床面積は約1億2700万㎡で、1棟当たり約213㎡である
 ⑤耐火構造等に限ると着工建築物数は約12.8万棟、着工床面積は約7100万㎡で、1棟当たり約555㎡と総計(全構造)に比べて約2.6倍となっている
 ⑥中でも耐火構造等の病院・診療所は1棟当たり2000㎡超、このほか工場及び作業場、学校の校舎、宿泊施設においても1棟当たり1000㎡を上回る
 ⑦全国平均工事単価は約70万円/坪、耐火構造等に限ると約83万円/坪である

【東京都の着工統計】
 ①2019年における東京都の建築物着工数は約4.7万棟、床面積は約1440万㎡で、1棟当たり約305㎡である
②耐火構造等に限ると着工建築物数は約1.2万棟、着工床面積は約1050万㎡で、1棟当たり約885㎡と総計(全構造)に比べて約2.9倍となっている
 ③耐火構造等における1棟当たり床面積をみると、学校の校舎、病院・診療所では3000㎡超、宿泊施設も2000㎡超と大規模な建物が多い
 ④東京都の平均工事単価は約104万円/坪、耐火構造等に限ると約121万円/坪である
 ⑤耐火構造等における用途別の工事単価は、宿泊施設が約162万円/坪、事務所が約153万円/坪の一方で倉庫は約50万円/坪であり、用途によって3倍の以上の開きがある

【東京都の対全国シェア及び工事単価対全国比】
 ①東京都の全国に対するシェアをみると、建築物着工数で約8%、床面積で11%、1棟当たり床面積は全国平均の約1.4倍と大規模建物が多くなっている
②耐火構造等に限ると着工建築物数は約9%、床面積は約15%で、1棟当たり床面積は全国平均の約1.6倍とさらに大規模化の傾向が顕著となる
 ③1棟当たり床面積を全国平均と比べると、事務所、学校の校舎は全国平均の2倍以上と大規模であり、逆に店舗、工場・倉庫は0.6倍程度と全国平均に比べて小規模である
 ④東京都の平均工事単価は、全構造においても耐火構造等に限っても、いずれも全国平均工事単価に対して約1.5倍となっている
⑤耐火構造等の平均工事単価を比較すると、店舗が全国平均に対して約1.6倍と高く、病院・診療所は1.05倍と全国平均とあまり変わらない水準となっている

PDF2019年建築着工統計より.pdf(105KB)

担当者名
田中 研
 
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